実は寒いのって身体に良い?

12月に入り本格的な寒さに襲われ、運動することや外出することが億劫になっている方が多いと思います。ですが、昔から乾布摩擦、寒中水泳などのようにあえて強烈に寒い環境を作り出す健康法がありますよね。

今回はそこまで過激な所まではいきませんが、寒さが体に与える意外なメリットをご紹介します。

 

①若返る

人は寒い環境で生活すると体内でアディポネクチンという物質が増加します。

アディポネクチンとは脂肪細胞から出るホルモンの一種で

・脂肪を燃やす
・インスリン抵抗性を改善する
・炎症を抑える

などの作用があり、別名「長生きホルモン」と呼ばれています。

実験では気温10℃の部屋で2時間過ごしただけでアディポネクチンが70%増加したとの報告もあります。

 

②睡眠の質が上がる

睡眠の質はその場の温度に大きく影響されますが、適度に寒いぐらいがベストと言われています。

ちなみに国際睡眠財団が推奨する睡眠時室温は15~19℃です。

 

③痩せる

冬は体温を維持するために代謝が上がるため、夏に比べせやすい季節ではあります。

奈良大学の調査によると、秋~春の生活室温が10℃グループと20℃グループでウエストサイズに平均3.6cmの差が生じていました。

これは寒さで代謝が上がることに加え、脂肪の燃焼に関わる褐色脂肪細胞の働きが活発になるからと考えられています。

 

④抗酸化物質が出る

人間の身体は「酸化」によって錆びるように老化していくのですが、定期的に寒中水泳を行っている人には、酸化を抑える「グルタオチン」が多い傾向にあります。

さすがに寒中水泳は厳しいですが、たまに薄着で外に出るだけでも同様の効果が得られると言われています。

 

このようなメリットを頭に入れていると、寒い事の苦痛も少しマシに感じられるかもしれませんね。