近年スマホやネットの普及による子供たちの睡眠不足が問題視されています。
『夜のスマホ・ネットは控えて早寝早起きをしよう‼』
といわれていますが、はたして「早寝早起き」ってそんなに健康にいいのでしょうか?
特に”早起き”の部分!
現に部活動に所属している子供たちは高い確率で朝練が実施されており、日常的に早起きになっている状態です。
そもそも人類は50万年の歴史の中で、元々は太陽が昇ると共に自然に目覚めていました。
多くの人類が目覚まし等で強制的に起床するようになったのは直近150年ほどです。
つまり人間の身体は、まだまだ朝早く起きる事に順応できていません。
では早起きをする事で身体、脳のなかでどんなことが起きるのか?
ストレスホルモンであるコルチゾールが多く分泌されます!
その結果、脳機能、生産性が下がり、エネルギーの消耗も速く、疲れやすい状態になります。
でも毎日早起きをしてたら慣れてくるんじゃないの?
実は早起きの得意不得意は遺伝で決まっています。
朝早いのが得意な方は良いですが、苦手な方は何度朝早く起きてもそれに身体が慣れる事はありません。(精神的に慣れる事はあります)
一番問題なのは朝早く起きることによって、トータルの睡眠時間が短くなることです。
今回、当院に来てくれている小学生から一般の方々に1週間の平均睡眠時間を調査しました。結果は平均6時間54分。最多は11時間。最少は5時間でした。
大人だと7時間半。子供だと9時間の睡眠が理想といわれておりますので少しすくないですね。
最後に、睡眠が不足することによる身体的・精神的なデメリットをつらつら並べます。
・筋肉が育たない
睡眠中は筋肉の成長に欠かせない成長ホルモンが多くでますので、睡眠不足だと筋肉の回復が不十分なまま次の日をむかえてしまいます。
・とにかく太りやすい
睡眠不足は食欲を爆発させる作用があり、脂肪燃焼に関わるテストステロンの分泌も低下します。睡眠時間が7時間以下の方だと8時間以上の方に比べ8倍太りやすい研究結果もあります。
・脳の機能が下がる
脳の認知機能が下がることによって、学習速度が遅くなる・ネガティブ思考が強くなりプレッシャーに弱くなる・うつ病罹患率倍増・イライラや怒りの感情が強くなる・交通事故に遭う確率が高まるなど
・貯金が減る
脳の機能が下がることにより経済判断力が下がり、消費が増えます。