主訴
11月中頃、ボルタリング中に転落。
着地の際、足首がひねられた状態で着地し足首の外側の靭帯を断裂、内側の靭帯も部分断裂。
整形外科にて3週間のギブス固定。
固定除去後、右足への荷重が痛みや怖さでできず、足を引きずりながらの歩行であったためリハビリ・治療を希望し12月に来院。
ボルタリングをしっかりと行えるよう、また再受傷しないことを目指してリハビリ・治療開始。
状態
右足への荷重が痛みや怖さでできず、足を引きずりながらの歩行。
靭帯部分の痛みに加え、周囲の筋肉や腱にストレスがかかり硬くなって痛みが出ている状態。
右足をかばって左足にも同じような筋肉や腱の痛みあり。
初診
足関節周囲の筋肉や腱の硬さを緩和させるような徒手・温熱療法を行う。
リハビリテーションも同時に開始。
足趾の動き・足首自体の動きをだすようなリハビリテーション、右足への全荷重は本人が怖がる為、座った状態で足踏みなど部分荷重を行う。
ボルタリングは約4週間中止。
※足関節のリハビリテーションの動画はこちら
2週目
治療内容は変更なし。
立った状態で右足に体重を乗せることが出来る。筋肉や腱の痛みは残存しているが、怖さはほぼ消失。
リハビリでは壁を持ちながらの片足立ちや、カーフレイズで下腿や足関節周囲の筋力強化を引き続き行う。
殿筋や大腿部の筋力も元々あるほうではなかった為、そちらの筋力強化もメニューに入れていく。
4週目
片足立ちは壁を持たなくても立てるようにまで、また踏ん張りや軽い両足ジャンプができるまで回復。日常生活も問題なし。
足関節の可動域もほぼ左右差ないところまで戻ってきたので、バランスディスクでのよりボルタリングで必要な足をかけての踏ん張りや着地の動きを低負荷で行っていく。着地での痛みはないが怖さが残存。
ボルタリングは初心者のコースに限りOK。
5週目以降
高い位置から・片足での着地やジャンプも問題なく可能。
怖さや痛みも消失し足のリハビリは5週目で終了。殿筋や大腿部の筋力強化を引き続き行ったため、7週目(約2か月)で全てのリハビリテーションは終了。
足関節捻挫でゆるくなってしまった靭帯は戻ることありませんが、周囲の筋力強化をすることで安定感を取り戻せたり再受傷の予防にもなります。
捻挫をしてしまった、捻挫を繰り返しているという方は、積極的にリハビリを行う事をお勧めします。
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