ラントレーニングの効果

 

冬場は試合も少ないためトレーニング期として、かなり激しい長距離走やダッシュ等のランメニューを実施しているチームが多いと思います。

 

体力をつけなくてはいけないという事はわかっていても、この時期のトレーニングはかなりハードなため、憂鬱な気分になっている選手も多いかと思います。

 

 

 

そこで今回は、ラントレーニングの「体力をつける」以外の一般的にはあまり知られていない重要な効果をご紹介しようと思います。

 

 

 

 

 

まず筋肉を動かす為には、酸素やエネルギー等が必要です。

 

それらは血液によって筋肉まで運ばれ、筋肉内の毛細血管を通じて筋肉のすみずみまで行きわたります。

 

 

激しいラントレーニングをすると、だんだんと酸素やエネルギーなどの供給が追い付かなくなり、筋肉は酸素やエネルギーが不足した状態になります。
これを繰り返すと身体はその状態に適応しようと、ある重要な変化を起こします!

 

 

それが「毛細血管新生」です。

これにより筋肉の中にある毛細血管の数が増加し、各細胞に酸素やエネルギーなどを供給しやすくなります。

 

 

 

この「毛細血管新生」が起きるとどんないいことがあるのか?

 

 

 

 

①スタミナの向上

 

筋肉に酸素やエネルギーが運ばれやすくなるため、当然筋肉を動かせる時間が長くなります。この効果は当然のものとしてほとんどの方が知っていると思います。しかし、他にもまだまだいい事があります。

 

 

 

 

②筋肉の成長スピードアップ

 

血液によって運ばれるのは酸素等だけではなく、筋肉を修復、成長させるタンパク質もあります。これらが筋肉内に運ばれやすくなることで、筋肉の成長スピードが速くなり、筋力トレーニングの効果が出やすくなります。

 

 

 

 

③回復力向上

 

血液は栄養を運んできてくれるだけではなく、筋肉で発生した疲労物質を持ち去る働きもあります。
筋肉内の毛細血管が増えれば、それだけ疲労物質も出ていきやすくなり、回復も早くなります。

 

 

 

 

このように冬場の激しいラントレーニングには、スタミナを向上させる以外にも重要な効果が多くあり、それは今後の技術練習や筋力トレーニングの効果を大きく引き上げるものです。


ラントレーニングが辛いことに変わりはありませんが、これらの効果を知っていればラントレーニングに対するモチベーションも少しは変わるのではないでしょうか…。

 

春におとずれる身体の変化を楽しみに、もう少し頑張ってみて下さいね!